長期優良住宅
これまで、木造在来工法の住宅の長期優良住宅の設計してみて思ったこと
まず、基本である構造計算のチェックが、大幅に違います。
従来の確認申請では、壁量計算のみでした。
長期優良住宅では、
①基礎の配筋のチェック(基礎立ち上りの開口部の補強、隅部の補強、開口部直下の補強等)
②梁の継ぎ手、仕口のチェック、補強
③壁量計算の地震力、風圧力の係数により割り増しで計算
④耐力壁の釣り合い算定 割り増しにて計算
⑤全柱の接合部のチェック 柱脚、柱頭の金物判定 N値計算
⑥床構面のチェック 床水平面の判定
機能性では、
⑦全ての床下、天井裏の点検口の設置、点検できる空間の設置
⑧設備配管、トラップのメンテナンス(維持管理)できる仕様
⑨24時間換気、小屋裏換気、床下換気
⑩省エネルギー対策 天井、壁、床、土間の断熱、防湿
⑪外部サッシの断熱性能
という様に、様々なチェックをし設計図に織り込みます。
これを審査機関へ申請、さらに市町村の審査機関へわたり認定されます。
減税だけでなく、その名の通り長期に渡り住める家の設計となっている訳です。